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宮本武蔵



    宮本武蔵

    五輪書

    五輪書 地の巻

    五輪書 水の巻

    五輪書 火の巻

    五輪書 風の巻

    五輪書 空の巻

    独行道

    兵法三十五箇条

    兵道鏡

    兵法書付

    五方之太刀道

    十智の書





    《五輪書 地の巻》

    地水火風空



    ○地の巻

    兵法の総論

    大地にまっすぐな道をえがくことになぞらえ地の巻と



    文武二道といい二つの道をたしなむことが原則

    ○兵法の道と云う事

    ○兵法の道大工にたとへたる事

    ○兵法の道

    ○此の兵法の書、5巻に仕立てる事

    大地にまっすぐな道をえがくことになぞらえ地の巻と

    大きいところから小さいところを知り、浅いところから深いところに至る。

    地水火風空

    ○此の一流二刀と名付ける事

    二刀流と称えるのは、武士は将も卒も二刀を直接腰に帯びるのがつとめだからである。

    ・持っている手段(二刀)をあますところなく活用すること

    ・左手も右手も同様に機能を果たすこと

    ・ひとつより二つの方が有利である

    格闘技においても、左右どちらででも倒せるようにする方がいい

    どちらの構えでも戦えるのが有利で

    倒せる技はひとつより二つの方が有利である

    ○兵法二つの字の利を知る事

    其の道にあらざるといえども、道を広く知れば、物毎にであう事也

    我が道々をよくみがく事肝要也

    ○兵法に武具の利を知ると云う事

    ○兵法の拍子の事

    ちがう拍子
    そむく拍子

    拍子についても色々と書かれています。

    拍子については格闘技においても非常に重要で興味深い。

    リズムの重要性

    速いリズム 攻撃面ではいいが、スタミナがいる。

    遅いリズム スタミナ面ではいいが、相手につかまりやすい。

    一定のリズム スタミナ的にもいいが、攻撃面でも 相手に読まれやすい

    リズミカル スタミナ的にも攻撃的にも乗ってくる 読まれやすい

    変則的なリズム 相手に読まれにくい スタミナがいる

    自分のリズム 自分のスタミナや力量にあったリズム

    不利な時は知らず知らず相手のリズムにはまっている場合がある。

    相手のリズムにはまらないように、リズムを変える

    リズムの変化により、速く感じさせたり遅く感じさせたり出来る。

    また力の大小により拍子も変わってくる。

    自分のリズム

    相手のリズムに流されない

    時に応じて変化も

    格闘技においても参考になる事が多い



    地の巻末尾に

    我が兵法を学ばんと思ふ人は、道をおこなう法ありとして9箇条掲げている。

    第一に、よこしまになき事をおもふ所

    第二に、道の鍛練する所

    第三に、諸芸にさわる所

    第四に、諸職の道を知る事

    第五に、物毎の損得をわきまゆる事

    第六に、諸事目利を仕覚ゆる事

    第七に、目に見えぬ所をさとって知る事

    第八に、わずかなることにも気を付くる事

    第九に、役に立たぬ事をせざる事

    兵法の道

    道の思想 文武二道

    (参考文献)
    宮本武蔵 日本人の道(魚住孝至) ぺりかん社
    五輪書 宮本武蔵著 渡辺一郎校注 岩波文庫
    五輪書 宮本武蔵 神子侃訳 徳間文庫
    五輪書 鎌田茂雄 講談社学術文庫
    宮本武蔵五輪書 潮境 藍編著 ソルト出版
    五輪書 宮本武蔵原著 大河内昭爾訳 教育社
    宮本武蔵の生涯 森銑三 やまと文庫